フリーランス歴12年の具体例!価格設定と単価の決め方公開【デザイン料金の相場他】

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こんにちは!フリーランスデザイナーのFujioです!

私はフリーランス歴約12年、生き残ってきました。おかげさまで現在もフリーランスデザイナーとして生活しています。

このぐらいの年になると若手の駆け出しフリーランスデザイナーさんから
価格設定についての相談されることも多いのです。

本記事の内容

  • フリーランスデザイナーの単価の決め方
  • フリーランスデザイナー価格設定の具体例
  • デザイン料の単価を上げる方法【実例】

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若手

見積いくら位で出したらいいですか?

自分で考えろ

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Fujio

上記の質問なかなか多いです(汗)

結論から言います。

フリーランスデザイナーの価格(料金)設定なんて自由です!

身も蓋もない答えでゴメンナサイ・・・でも事実です。

自分で自分の仕事に価格設定できることがフリーランスのメリットです。しかし、多くの人が悩む難しい問題でもあります。

重要なのは食べていけるかどうか。仕事があっても、生活していける収入がなければ意味がありません。最低限生活に必要な収入を頭に置いて単価を決めなければいけません。

クリエイターには料金設定が苦手な人が多い

自分も駆け出しの頃はせっかく見積を依頼されても「単価の決め方が分からない」、「料金どうしよう」と、悩みました。

ずっとデザイナーやクリエイター等の社内ワークをでやってきた人は料金設定が苦手な人が多いですよね。会社ではそのへんは基本的に営業さんの仕事ですからね。

単価の決め方・価格設定」で悩んでいる方へ向けて、筆者が10年以上フリーランスで生き残ってきた「価格設定術」を紹介します。

フリーランスデザイナー単価の決め方
【価格設定の具体例】

フリーランスデザイナー単価の決め方【価格設定の具体例】

10年以上フリーランスデザイナーとして生き残ってきた私が実践してきた単価の決め方を解説します!

基本的なことを疎かにしないでスキルを高めていけば「損をしない料金設定」が身についています。

また、お金の話をする上で、「保険」も大事です。フリーランスでやっていくとお金関係のトラブルもないとは限りません。サラリーマンは会社が守ってくれますがフリーランスは自分で身を守る必要があります。

フリーランス収入に対する満足度は?

単価の決め方や価格設定について解説する前に、フリーランスの収入について現状を確認したいと思います。

半数以上のフリーランスは収入に満足していない

フリーランス白書2020によると、収入について「満足している・大変満足している」と答えたフリーランスは44.8%で半数以上は決して収入に満足していないということが分かります。

フリーランスデザイナー単価の決め方白書アンケート
フリーランス白書2020より

さらに同資料の中で、フリーランスを続ける上で「自分を売る力(ブランディング)」が重要だと多くのフリーランスが答えています。

これはブランディング=自分の価値を自分自身が見極めること、すなわち単価の決定や価格設定に繋がっていく大切なポイントと言えます。

フリーランス駆け出しのころ自分がした価格設定法の具体例

「単価の決め方」制作会社のHPを見て料金を調べまくる

なんとなく最低料金の設定が、このへんだなと分かる。とは言っても、制作会社によってもデザイン料金はピンキリですので私の場合は統計をとって大体中間ぐらいの値段を設定していました。

「単価の決め方」時給換算してみる

例えば就職し会社員の経験がある人なら、当時の収入を時給換算してみて、
そこからフリーランスになった自分の時給をベースアップしてみる。

次に依頼された案件の作業時間を予測し「時給」×「作業時間」となります。ちなみに私が独立したばかりの時に設定した自分の仕事に対する時給は2,000円でした。

時代の流れを考えるとデザイナー・クリエイターなどなら3,000〜4,000円ぐらいは欲しいところだと思います。

実際の作業時間だけじゃなくて、その案件に費やした時間をプラスするとどうしても時給は下がってきます。
※あくまで個人の目安ですので、会社員時代にがっつり稼いでいた人は参考にならないかもしれませんね(苦笑)

価格設定を考える時クラウドソーシングは参考にしないほうが良い

「クラウドソーシング=安い」と勘違いしている発注者が多い

価格設定においては「クラウドソーシング」と「リアル」は別と考えましょう。個人的にはクラウドソーシングの価格設定を参考にするのはおすすめしません。安すぎて食べていけません。

フリーランス白書2020によると、「仕事の受注経路」についてのアンケートでクラウドソーシングからの受注は12.3%と高くありません。

クラウドソーシングからの仕事は、あくまでも「実績作り」と考えた方が無難です。

顔と顔を付き合わせた「リアル」な仕事で価格設定を考えるのなら「ココナラ 」や「ランサーズ」と価格勝負しても意味がありません。

仮にクラウドソーシングで稼いでいきたい人は別に価格設定で悩む必要はありませんよね。

また、クライアントの中には・・・

「クラウドソーシングは少し不安」
「実際に会ったデザイナーさんなら今後もお願いしやすい」
「直接の1対1の方が色々と楽」

上記のような考えのお客さんもいます。

お客さんの誰もがインターネットに精通しているわけではありませんからね。「なかなかネットでは依頼しにくい」となる訳です。
クラウドソーシングではなく、あなたに見積依頼をしてきたとすれば、それはかなりのチャンスといえます。少し強気な価格を出してもよいと思いますよ。

また、価格だけではなくて、丁寧な対応やアフターフォローを心がけて
お客さんの満足度を高めクラウドソーシングとの差別化を図る工夫も必要です。

デザイン料金・単価の相場を知ることも大切

デザイン単価の相場はいろいろな資料がありますが、なかなか本人の環境に照らし合わせたときにピッタリくる物は見つかりません。

クライアント企業の大きさ、また首都圏と地方ではやはり相場に差があります。そんな中で下記の様にまとめている人がいたので紹介しておきます。

媒体一般的な相場
名刺・ショップカード8,000円から3万円
チラシ・フライヤー4万円から12万円
ポスター10万円から25万円
ロゴ10万円から30万円

価格にけっこう幅はありますが、自分が考える価格に近いものが多いです。

この金額で受注できるかどうかはちょっと微妙ですが、独立したてのデザイナーさんが参考程度にするにはありがたいデータだと思います。(ご本人もそのように言われています)

単価を上げる第一歩は、自信をつけること

単価の上昇=自分の自信

フリーランスでスタートしたばかりの人は少し低めの価格設定から始めればいいと思います。それで仕事がとれれば、実績を積み重ねていくのも大切なことです。 自信とスキルを身に付けていきましょう!
※繰り返しになりますが、クラウドソーシングをベースにした価格設定はNGです。

ちなみにFujio調べによる「クラウドワークス」のWEB、DTPなどの「デザイナー案件」の相場は下記です↓

  • バナー作成:5000円~
  • ロゴ作成:1万円~
  • WEBデザイン:デザインのみ5万円~、コーディング含む10万円~
  • チラシデザイン:2万円~

※Fujio調べ

やはり比較的安いです。発注する側も「安く頼みたい」というニーズが多いんでしょうね(辛いところです)。

さらにここから、手数料が引かれます。たぶんこれだと生活を安定させるために、けっこうな案件数をこなさないといけなくなるので、クラウドだけで稼いでいくのはかなり難しいと言えます。

フリーランスの「仕事の取り方」については別記事で解説しています。10年の経験からのノウハウを公開していますので、読んでみてください。

 ⇒「フリーランスの仕事の取り方(探し方)仕事がないを解決!

フリーランスの価格設定2

フリーランスデザイナー単価の決め方
【ブランディング編】

自分をブランディングして付加価値を付けていきましょう!

ブランディングって何をすればいいのか?と思われるかもしれませんが、例えば私の場合、フリーランスとして10年以上生き残ってきた経験も一種のブランド呼べると思います。

経験やスキルをブランド化して、尚且つクライアントの期待を上回る仕事をする

このことが、フリーランスとして仕事の単価を上げる方法だと思います。

自信が付いてきたら、少しずつ単価を上げていきましょう。仕事をとれたり、とれなかったりもあると思いますが、自分の中の「これだ」という価格帯を探りましょう。

その時、重要なのが自分の仕事の価値をお客さんに分かってもらうことです。
SNSや自信のサイトにポートフォリオを載せたり、打ち合わせの際にポートフォリオを持参し見てもらったり。「あー見たことあるよ」と言われるケースも出てきます。そうすれば単価を上げて提案した見積の信憑性も上がってきます。

お客さんの評価が
「安いから」→「良い仕事をしてくれるから」に変わればフリーランスとしての未来は大きく開けます。

フリーランスで活躍されているマナブさんの下記のブログが非常に参考になります。

【フリーランスの価格設定】トラブルが心配な方の為に

【フリーランスの価格設定】トラブルが心配な方の為に

「安く受ければ仕事をもらえるんじゃないか」、「また仕事をもらいたい」と思うと結果、価格を下げてしまうのは正直な心理だと思います。

実際に低料金ならお客さんは喜んでくれますし、「この料金でできるのなら継続して依頼したい」というお客さんもいるはずです。

しかしそれはデザイナーとしての仕事の価値を下げてします行為です。どうしても価格をさげるのなら、追加ツールの提案をするなど、プロとしてデザインの価値を高める、プロだからこそ出来る提案をしてみましょう!それが自分の仕事の「付加価値」です。

例えば
チラシ制作の仕事で、お客さんから値下げを要求されたら
「(価格は)頑張らせて頂きます、この機会に名刺やショップカードのリニューアルもしましょう」みたいな(言い切りが大事!)

追加で提案したツールも受注できれば、値下げしたチラシの制作費の値引きを差し引いても売り上げはベースアップしますよね!

お客さんも個人が相手だと強気に値下げ交渉してきますので、うまくかわして方向転換する工夫も必要です。

料金などのトラブルを避けるために

  • 予算内で出来ることを明確にしメールなどで残す
  • 校正期間・修正回数の目安を伝えておく
  • 追加の料金が発生するケースを伝えておく
  • すぐに見積を出せるように価格表を作っておく

フリーランス白書2020によると、約46%のフリーランスがクライアントと取引上のトラブルの経験があると答えています。

万が一、権利事故や支払い遅延などの問題が発生した時は、フリーランス向けに無料登録で損害賠償保険をかけられる「フリーナンス」 というサービスに入っておくと安心です。

サラリーマンは会社が守ってくれますが、フリーランスは自分で身を守る必要がありますからね、

もちろん私も登録済みです。費用はかからないので登録しておいて損は無しです。

    無料登録は下記から簡単にできます↓↓

最後に

自分の仕事に自由に価格を設定できるのもフリーランスのメリットです。
どうしても気が乗らない仕事は高額な見積を提示しお客さん側から断ってもらうというような裏ワザも出来るわけです。

そしてこれは私の個人的見解ですが、クラウドソーシングの相場価格は下がりすぎていると感じます(デザイン案件)

これからは「食べていけない」フリーランスデザイナーさんが増えていくような気がしています。「スキル」、「自信」を身に付けたデザイナーさんは長期的な目で価格設定するようにしましょう。

おすすめの書籍

フリーランス歴12年の筆者が独立同時実際に参考にした本を紹介しておきます。

気になる方はぜひ!

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