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この記事は、
- 確定申告のID・パスワード方式のメリットの紹介
- 実際のID・パスワード方式での準備から提出までのレポート
という内容になっています。
こんにちは!確定申告はいつもギリギリのフリーランスFujioです。
しかし、近年は早めに終えられるようになってきました。
いつもぎりぎりだった自分が、比較的早めに終えられた要因は
- Macからのe-tax送信が簡素化!(Mac対応が向上)
- ID・パスワード方式の新設
上記が要因かと思います。 今までのe-Taxのmac対応はほんとに最悪でした(笑)なぜか最新のOSは非対応という謎の仕様・・・、Javaのエラーなど、、色々な裏ワザを駆使してみなさん苦労されたのではないでしょうか。
この辺の変更点については下記の記事で、まとめていますのでご覧下さい。
ちなみに、、
期限後申告の場合、遅れたペナルティとして無申告加算税や延滞税が加算される場合があります。早く申告するほどペナルティは軽くなりますので、申告していないことに気付いたら、なるべく早く申告するようにしましょう。(おまえが言うなw)
無申告加算税とは、期限内に申告しなかった罰則として、本来納めるべき税金に上乗せされる税金です。ただし、期限に遅れても、以下の要件をすべて満たしている場合には無申告加算税はかかりません。詳しくは国税庁のホームページにて。
確定申告を忘れたとき|所得税|国税庁
ここからが本題です、今回は・・・
最新版「ID・パスワード方式での確定申告e-Taxによる提出、実録レポート」
として解説していきます。
まず前提として、私はフリーランスとして独立してから毎年
e-taxによる確定申告の提出を行っていますので、利用者識別番号は取得済みです。
利用者識別番号とは
利用者識別番号は、電子申告をするために必要な16桁の個人(法人)の識別番号で、なりすましを防止するために導入されました。 e-Tax利用時や、確定申告の申告会場にあるパソコンでも使えます。
確定申告について
確定申告といえば、税務署の窓口に行って手続きをするか、国税庁ホームページで申請書を作成し、プリントして郵送で提出するといった方法が一般的です。
また、e-Taxによってネットで確定申告を提出することもできるのですが、「マイナンバーカード(ICカード付)」、「ICカードリーダ」を自分で準備して、更に税務署に出向いてIDとパスワードを取得する(利用者識別番号)必要がありました。特にマイナンバーカードの交付には時間が掛かります。(利用者識別番号は確かマイナンバーカード交付時に市役所でも登録できます)
どちらにしても手間がかかり、特に私はMacからでしたのでトラブル無く終えたことはありませんでした(苦笑)
e-Tax提出のメリット
自宅からネットで申告
税務署に行かなくても、国税庁ホームページの「確定申告書等作成コーナー」で申告書を作成し、自宅からネットで提出(送信)できます。
添付書類の提出省略
生命保険料控除の証明書などは、その記載内容(生命保険会社などの名称、支払金額等)を入力して送信することにより、提出又は提示を省略することができます(法定申告期限から5年間、税務署から書類の提出又は提示を求められることがあります。)。なお、マイナンバーに関する本人確認書類についても、e-Taxで送信すれば提示又は写しの提出が不要です。
還付がスピーディー
自宅や税理士事務所からe-Taxで提出された還付申告は3週間程度で処理しています(e-Taxで1月・2月に申告した場合は、2~3週間程度で処理しています。)。
24時間受付
確定申告期間中は、24時間e-Taxでの提出(送信)が可能です。※ただし、受付期間中にシステムメンテナンス時間があり、送信できない時間帯があります。メンテナンス日時については国税庁のおしらせを確認ください。
電子申告の簡素化!(今後改正の可能性有)
今回レポートするパスワード方式は、国税庁のサイト「確定申告書等作成コーナー」からe-Taxによる提出を行う場合のみに利用出来ます。
要するに、
ID・パスワード方式の最大のメリットは
「マイナンバーカード」、「ICカードリーダ」がない人でもe-Taxを利用できる
という事になります。
ID・パスワードを取得する方法は、
- 税務署に出向いて手続きする方法と
- パソコンから申込む方法
がありますが、 後者のパソコンから取得する方法だと、結局「マイナンバーカード」、「ICカードリーダ」が必要となるので、マイナンバーカードが無い方だとかなり準備に時間がかかります。
私は今回「直接税務署へ行って」ID・パスワードを取得しました。
(幸い税務署が近所にあります。)
箇条書きで失礼しますが、流れはこんな感じです↓
確定申告 e-Tax パスワード方式レポート
①税務署へ(朝8:30から営業)
②受付で
パスワード方式のIDとパスワードを取得に来ました
Fujio
と伝えると、 住所・氏名・電話番号を記入する書類を渡されたので記入し、少し待ちました。
③担当者に名前を呼ばれ、専用端末の所へ誘導されました。
④
税務署の方
利用者識別番号はお持ちですか?
はい、あります。
Fujio
⑤最初に職員の方が端末を操作され、次に「ここを入力して下さい」と指示されましたので、自分でキーボードを打ち入力しました。内容は下記の通りです。
- 名前(漢字)
- 名前(カナ)
- 生年月日
- 電話番号
- 利用者識別番号&パスワード
⑥入力が終わると、再び職員の方が端末を操作されました。
⑦IDとパスワードがプリントされた書類を受け取り、終了。
朝一で行きましたので待ち時間も無く、税務署到着からおよそ10分ですべて終わりました。
後は国税庁の確定申告コーナーで書類を作成し、取得したID・パスワードを伝ってe-Taxで送信して、完了!
ちなみに、いただいた書類の下の方に小さく「※マイナンバーカード及びICカードリーダライタが普及するまでの暫定的な対応(導入後、概ね3年を目途に見直し)として行います」
マイナンバーカードが全然普及しないので苦肉の策という感じですね(笑)
ちなみにID・パスワード方式の「デメリット」も書いておくと、下記の様な感じです。
- IDとパスワードの取得のため、税務署に行く必要がある。
- e-Taxのメッセージボックス機能が利用できない。
- IDとパスワードを管理する必要がある
【最新版】確定申告の期限は?
追記:2020年(令和2年)の場合、確定申告期間は2月17日(月)から3月16日(月)までです。
所得税は、確定申告の期限日である3月16日(月)までに納付します。
通常、給与所得者の場合は年末調整が行われるため確定申告の必要はありませんが、医療費や住宅ローンなどの所得控除が適用される場合は、還付申告を行うことで、それに応じた税金が戻ってきます。
還付申告が適用されるおもな例は下記の通りです
- 医療費を多く払った際の医療費控
- ふるさと納税を行ったとき(2015年4月以降のふるさと納税は、条件を満たしていれば「ふるさと納税ワンストップ特例制度」が適用され、年末調整で申告が可能です
- 初めて住宅ローン控除が適用される年
- 年末調整のミスによる所得控除漏れ
- 年の途中で退職した人で年末調整を受けていない場合
- マイホームにバリアフリーや省エネなどの改修工事をしたとき
- 災害や盗難などの損害を受けたとき
※源泉分離課税となる預貯金の利子や抵当証券などの収益などは、還付申告の対象にはなりません。
スマートフォンからe-Tax送信が可能に
PCからの送信と同じように
「①マイナンバーカードを使った送信」と「②IDとパスワードによる送信」の2パターンがあります。
①では使っているスマートフォンがマイナンバーカードに対応している必要があります。下記のページで確認できます。
⇒【国税庁公式】マイナンバーカードに対応したスマートフォン一覧
OS・ブラウザ | e-tax マイナンバーカード方式 | e-tax ID・パスワード方式 |
Android | ○(令和2年1/31〜) | ○ |
iOS | ○(令和2年1/31〜) | ○ |
Microsoft Edge | ○(令和2年1/31〜) | ○ |
まとめ
いかがでしたでしょうか、簡単なレポートでしたがお役に立てば幸いです!
中には「税理士に丸投げすればいいじゃないか」という方もおられると思います。もちろんそれもありですが、自分の仕事に対する対価をこういう形で実感するのもフリーランスの醍醐味ではないでしょうか。