ネット広告の仕組み、裏側から分かりやすく解説
- 2019.04.08
- web / graphic Design

こんにちは!Fujioです。
フリーランスのwebデザイナーとして仕事をしています。ネット広告の出稿に関しても相談を頂くのですが、正直知識が浅く役立たずです(苦笑)。私なりに調べ考えた結果を自分への備忘録として書きたいと思います。
インターネット広告の仕組みの話
何気なくネットサーフィンをしていると、自分が好きなブランドや趣味に関するバナー、以前に通販サイトでチェックした商品の広告などが目につくことがあります。これは便利ではあるのですが、ある意味、怖いとも言えますよね。(ストーカーか?みたいな)
ホームページを見ているユーザーには追跡用のIDが割り当てられます(トラッキングID)。そのIDと検索履歴や表示したページの内容によって、ユーザーの趣味嗜好が解析され、適切な広告が表示されるという仕組みです。
私は広告側(Google)からどんなふうに見られているのか?
例として 私がどんな人だと Google から判断されているか見てみましょう。
‘https://adssettings.google.com/u/0/authenticated
上記URLにアクセスすると下記のように分析結果が表示されます。少し気恥ずかしいですがご覧下さい(笑)

確かに「最近検索したなー」と思う部分や、年齢・性別、仕事の関係上のカテゴリーなどけっこう正確に把握されています。(しかし中には全く身に覚えのないものも見られます)
Google Analytics ではサイトへの訪問者の各種属性(年齢・性別・趣味等)が表示されますが、それらはこの情報を元に表示されています。
インターネット広告の闇
「インターネット広告崩壊の兆し」という記事を先日読みました。
テレビは少数の大手代理店が広告枠を企業に販売していましたが、ネット広告は比較的容易に参入できます。
ネット上では、誰もがメディアにも代理店にも広告主にもなれるわけです。それがネット広告が日本だけではなく、世界中で成長した理由ですが、一方で不正や詐欺、悪意ある人の参入を可能としてしまったのです。
ネット広告は世界的にも詐欺や不正の温床となっています。 著作権を無視して広告ビジネスで稼ぐ違法メディアや、広告詐欺を総称する「アドフラウド」。ただ一方で世界的なプラットフォーム企業もネット広告の健全化の道を探り、開発を進めていると思います。
今後のブラウザと広告ブロックについて
Googleは、拡張機能を使っても広告ブロックができないようにしていく計画だとしています。
Googleがウェブ上の広告を非表示にする広告ブロック機能をChromeなどで無効化するための施策を進める – GIGAZINE
GIGAZINE
将来的には Google Chrome では広告をブロックできなくなる恐れがありますので、Firefox や Brave 等のブラウザを使わざるを得なくなるかもしれません。
広告が表示されなくなるため、広告収入によって成り立つサイトの収益が悪化する可能性
自己防衛のために広告を無効化するほうがセキュリティ的には望ましいです。
もちろん「広告がなければウェブサイトの運営に支障が出る」というのは重々承知しているのですが、不正なサイトに強制転送する広告もあるため自己防衛のためにはやむ無しという措置です。
Googleなどの広告会社も適正でない広告を表示するサイトへの対応はしているようですがまだまだ不十分で、
- FX/株で儲けようといった怪しい広告
- ゾーニングを無視した性的内容を含む広告
- 「あなたのパソコンはウイルスに感染している!」等、虚偽を告げる広告
- 誤操作を狙った不適切な動きをする広告
- パケットを大量消費する動画広告が自動再生
上記などで不愉快な思いをしたことがある人も多いと思います。
安全・安心なウェブ広告システムとはとても言い難いので、特に情報リテラシーの低い層にはおすすめできないんですよね。
最後に余談ですがiPhone や iPad のSafariで、無料で広告ブロックができます。
Firefox Focus というアプリを入れて、Safariの設定をすると Safari での広告を抑制できます。
-
前の記事
イクメンは違和感しかない不要な言葉【イクメンと呼ばないで】 2019.04.08
-
次の記事
【最新対応】Googleアドセンス合格のための記事数と対策【グーグルAdSense審査レポート】 2019.04.12
コメントを書く