【現役デザイナーにインタビュー】必要なスキルは?副業はしてる?
- 2019.05.09
- web / graphic Design

こんにちは!グラフィックデザイナー歴14年のFujioです。
デザイナーという職業が成立するためには
お客さん(クライアント)の存在が不可欠です。
デザイナーの仕事というのは基本BtoBですよね。
画家や陶芸家、服飾デザイナーなどのデザイン自体を売って生計を立てている方もいますが、そういう方達はどちらかと言えば「アーティスト」だと考えています。※もちろん個人的意見です。
プロのデザイナーが最優先で考えるべきはお客さんの「利益」です。
例えばフライヤーデザインの案件を受注したとして、
お客様が一番に求める結果は 「カッコイイフライヤー」ではなく、
「フライヤーを見る→集客→売り上げ」すなわち「利益」です。
ただクールでカッコイイだけのデザインにお客さんは費用をかけるでしょうか?
どんなにカッコイイデザインでも、効果が低ければ 「必要性のないデザイン」になってしまいます。
お客さんは私たちが創るデザインの為に、大事な予算を使っていることを忘れてはいけません。
これからデザイナーを目指す人にも考えて欲しい
プロのデザイナーに必要なのは「お客さんのことを考え、さらにエンドユーザーの目線に経つ」ことです。
カッコイイよくて尚且つお客様に利益を与えるデザインならパーフェクトです。
私はよく、学生の卒業作品展などを見に行くのですが、
確かに独創的でかっこ良くて、若い才能はすばらしいなと思うのですが。
「商業デザイン」としては成立しない物が多いような気がします。
もちろん学生なので、感性を磨くことが最優先なのは分かります。ただ現実として、そこが「プロ」と「アマチュア」の差だと思います。
- たしかにカッコイイけど、この文字お年寄りは読めるか?
- 奇抜なアイデアだけど、ツール化するにはコストがかかりすぎないか?
- 色の指定が複雑すぎて、印刷工程でミスの確率があがらないか?
- 自己満足になっていないか?
いくら素晴らしいデザインでも、これでは「仕事」にはならないと思います。

東京と地方の商業デザイン
これは「あるある」かもですが、地方のデザイナーは東京のデザインにコンプレックスを持っています(勝手な決めつけ)
「東京のデザイナーには負けない」と言っていても、
最先端のカッコイイデザインを真似したくなる。(私は違うとはいいません)
地方の広告賞の受賞作品を見ていると「なんか見たことある」作品ばかりじゃないですか?ずっと違和感がありました。(負け惜しみじゃないですよw)
そこに住んでいる人の年齢層も違えば、お客さんの求めるニーズも違うはず、
東京のデザインが全て地方でウケるでしょうか?
「場違い」なデザインではお客さんの利益は生まれませんよね。
近年、地方発の地方らしいデザインやデザイナーさんがピックアップされることが多くなってきて「嬉しいな〜」と思っています。
まとめ
こだわりを持ってデザインを追求することはとても良いことですが、
「必要とされるデザイナー」になる為には「プロの商業デザイン」が必要です。
色々な学びの場面で、それを意識してみるとデザインにもよい影響がでますよ!

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